Kokko 真面目すぎる東大生

大学卒業までに会った出来事を綴るブログ。読書記録多めかも

「君たちはどう生きるか」吉野源三郎

友人に勧められた本シリーズ。

最近朝ドラの「あさがきた」を一気に見ているのだが、

毎度あさの気概に感化されている。

自分にはこういう勇気というか気概が弱いことに、たびたび悩んでいたが

そういう自分にとってこの一冊は価値があったかもしれない。

 

・子供は天動説、大人は地動説

➡この分け方は面白い。精神の発達過程をうまく言い表しているなと。一方で、「天動説も地動説も大事」だとあえて思うことがある。社会に合わせるために「天動説」になって、つまらない人間もいるし、「地動説」のように自分の人生を主観的に取り組めることというのは、大切なことだと思う。

 

・人間のすばらしさを自分の魂で知ること

・いろいろな経験を積みながら、いつでも自分の本心の声を聴こうと努めなさい

・自分の人間としての値打ちに本当の自信を持っている人だったら、境遇がちっとやそっとどうなっても、ちゃんと落ち着いて生きていられるはずなんだ

➡「人間としての値打ちに本当の自信」というのが、目指すべき姿なんだなと思った。またもともと自分の本心の声には敏感なタイプだったが、今後社会に出たらそういうことをしなくなる恐れがあるので、意識したい。(ここ一か月くらい「心のノート」というアプリを書いているからこれを続けたい)

 

・生産する人と消費する人

・本当に尊敬ができるのは、人類の進歩に役立った人だけだ。彼らの非凡な事業のうち、真に値打ちのあるものは、ただこの流れに沿って行われた事業だけだ。

・弱いばかりにその心がけを生かしきれないでいる、小さな善人がどんなに多いか

左ききのエレンっぽい発想も少し見れた。ページをめくる、という考え。

また前々から思っていた「なんだろうこの人のつまらなさは」と思っていたことは、消費する人という言葉で納得できた。勿論、消費する人というのも個人の価値観だし否定はしないが、なまじ東大生としてのプライドはあるくせに消費しか頭にないのがつまらないという例を多く見てきた。ただ、「小さな善人」という言葉は自分にも当てはまるので、やはり常に自分のそういう要素に目を向け続けていきたい。

 

・人間は、自分自身をあわれなものだと認めることによってその偉大さが現れるほどそれほど偉大である。

・「誤りは真理に対して、ちょうど睡眠が目覚めに対すると、同じ関係にある。人が誤りから覚めて、よみがえったように再び真理に向かうのを、私は見たことがある」(ゲーテ)

➡ま、反省しながら頑張れよと言われました。