Kokko 真面目すぎる東大生

大学卒業までに会った出来事を綴るブログ。読書記録多めかも

「旅のラゴス」筒井康隆

友人のオススメの一冊がことごとく小説・漫画の類なので、

この数か月で今まで大学生活で読んだ小説の数を超えてしまった。

本来の趣旨としては、視野を広げることにあったけども、「お前フィクション読めよ」って言われているようで耳が痛い。

 

「旅のラゴス」についてだが、旅は人だなぁって思わされた。

風景を見るための旅とか一般的な旅行の類とは違う旅の様子には惹かれた。

ことごとく人がラゴスに魅了され、ラゴスも感化されという流れには美しさを感じた。

 

一番記憶に残っている一文は、

「人間はただその一生のうち、自分に最も適していて最もやりたいと思うことに可能な限りの時間を当てさえすればそれで良いはずだ。」

というものである。

昔から、やりたいと思うことに時間を割くことに若干のためらいを感じるというかバランスを取ろうとする性分であることを感じている。

たぶんそこには「正解」を求めてしまう姿勢があるのかもしれないのではないか。「それで良い」っていう姿勢でやるべきかもしれないと思った。